OCN100は海洋分解性を
イメージしたマリンブルー
OCN30Tはコットンを
イメージしたオーガニックカラー
※株式会社ダイセル、ホームページより引用
https://www.daicel.com/cell_ac/sustainability/new.html
酢酸セルロースは、環境保全に配慮された森林から生産された木材やコットンリンター(綿花採取後の産毛状繊維)から得られた「セルロース」と食酢の主成分の「酢酸」から作られる人と環境に優しい素材です。プラスチック材料と同様に加工することが可能で、様々な用途に使われています。使用後は、水と微生物の働きで自然に還ります。
近年、プラスチックごみ問題が世界規模で喫緊の問題となっており、特に、海に大量に流れ込む海洋プラスチックの問題が大きくクローズアップされています。一般的なプラスチックは、分解に数十年から数百年を要するとされ、海洋生分解性を有する素材が求められています。当社は、強みである生分解性をさらに高めた高生分解性の酢酸セルロースを開発しました。従来品に比べ海洋で1.5倍から2倍の速度で分解し、すみやかに環境負荷がなくなります。
図1 海洋中での生分解性
(代表的な生分解性プラスチックであるポリ乳酸と比較)
文献(1)と外部機関(2)で行った生分解性試験の当社データを比較して作成
(1)New Aspects of Cellulose Acetate Biodegradation,
Dirk HÖLTER,Philippe LAPERSONNE, 2017_ST13
(2)一般財団法人 化学物質評価研究機構
酢酸セルロースは、様々な環境で生分解します。他の生分解性プラスチックとの比較表を表1に示します。
(※2)生分解性プラスチックの課題と将来展望
株式会社三菱総合三菱総合研究所